永源(オレの店へいらっしゃい)

サイズ:
55 × 54 × 7 mm
提出先:
「紙のプロレス」より

プロレスラーの「副業」をたずねて

今回は「プロレスラーの副業」をテーマに語を進めたいと思う。

と思いつつ、さっきギャラ、とテレビを見ていたら「M10」(テレビ朝日系)で、”OL・サラリーマンの副業特集”というのをやっていた。コレで副収入ン百万円も夢じゃない!とか言ってるわりには、OLの副業が「週に4~5日、夜、赤坂のクラブで働くこと」とか言って、それは意味がちょっと違うんではないかと思った。赤坂のクラブっていっても、”赤坂倶楽部・赤坂見附店”だし。

そんなことはどうでもいいんだが、この番組にデカい顔して出てたのが”SHINE’S”。まだ居たんだよ、こいつら。ま、CM出てるけどさ。そのCM(森永「ハイチュウ」)もあいつらの片方って証券会社やめて森永に転職したんだと。もう片方も、学生から会費とって就職に関する指導したり相談相手になる塾みたいな業やってたりするわけだ。それで副業が“タレント”なんだってよ。けっ。世の中、どこかおかしくも大甘かよ。こいつらなんかに副業やらせないでどうする。不思議にジャイアンツなんか見せちゃったんで感嘆してしまいました。でも、まさにわかりやすく「副業」というのに対してのイメージを混乱させてしまったが、考えようによってプロレスラーの場合を考えてみよう。きっとスポーツマンらしくさわやかなはずだ。

木戸修「アパート経営」なんか辛気臭いなあ。でも木戸らしいといえば木戸らしい。あまりハマりすぎると笑われるので気をつけてるといいたいが、木戸の場合「経営」だからまだ良かった。これが「アパート管理人」だったら、ちょっと泣き笑いだ。あまりのハマりすぎに笑ったのは、私の知る限り、レスラーじゃないけど巨人・篠塚の「美容院経営」だ。「昔からの夢だった」というコメントにも笑った。

飲食店の経営はよく知られる副業である。「スナック・カンちゃん」(キラー・カーン)、「サンボ浅子のお店」(サンボ浅子)。「永源ラーメン」(永源遙)、「舌心」(髙田延彦)、「割烹香寿美」(A・浜口)などが有名だ。他にはジムの経営(栗栖正伸、高杉正彦、A・浜口)や道場の経営(青柳政司!?)なども定番である。

木村健悟の「歌手」ってのは、ちょっといただけない。うちの弟は昔、試合会場でシングル盤を買ったことがあるが、当時小学生だった弟はあきらかにプロレスグッズ(タオルとかTシャツ、テレカなど)のひとつとしてレコードを買っていた。木村健悟としてはなにひとつ不当なことはしていないわけだが、翌日生のプロレス観戦の興奮が冷めた弟はそのレコードを粗野に400円で売りつけていた。

副業で触れざるを得ないのが「事業中毒」とまで言われた猪木についてである。先日の元秘書による告発の会見で、収入は国会からの給料25万円だけで家賃も払えない生活をまかなっていたのはファイトマネー(福岡の試合1200万円てのにはおどろいた)だったというくだりがあった。この収入のバランスからいうと、やはり議員は副業で、レスラーが本業ということができる。副業道楽、猪木が最後にたどりついた副業が政治家だったということか。あーあ。

最後に、練習も兼ねて土木作業に精を出すオリプロのレスラーたちに幸多あれと祈ろう、みんなで。

(消しゴム版画 文とも)